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ニュースでは色々な情報が混乱して流れています。複数の災害に襲われたため、しょうがないことなのかもしれせん。
原発のほうは現時点ではコントロールできていると思います。福島の原発はM8.2まで耐えられる設計だったそうです。震源地ではなかったといえ、M9でも構造的破損はありませんでした。地震時、ウラニウムの核分裂も緊急ストップしました。ですがウラニウムの副産物は分裂を続け、熱を発生させます。これらは徐々に落ち着きます。落ち着くまで冷却が必要なのですが、地震後も緊急時の冷却システムは作動していました。しかし、津波、諸処の事情により水の供給がストップ。
ここで原子炉内の圧力が徐々にあがりはじめました。福島の沸騰水型原子炉(大きな蒸気タービン)では燃料である酸化ウラニウム(ペレット-3000度まで耐えられる)は3重構造で囲られているそうです。原子炉圧力容器に入っている装填ロッド(2200度まで溶解しない)、原子炉格納容器(第2のカベ)、と原子炉建屋(第3のカベ)。
余談ですが、チェルノブイリは第2の壁がないむき出した構造でした。メディアはチェルノブイリの映像を頻繁に流していますが、構造的にも、耐久をとっても、状況も全て違います。
冷やしている水の供給がストップしたことによって、第2のカベ内の圧力があがります。この圧力を抜くために蒸気を外部に逃しました。ここで逃す蒸気に含まれている放射性物質は窒素です...が、窒素16はものの数秒で無害なものになります。ですから大気に逃しても問題ありません。
最大の山場だったのは、通常水に浸っている燃料ロッド(ウラニウムがはいっている)が水の蒸発により剥き出しになり、程度がわかりませんが、一部溶解してしまったことです。只、ここで強調したいのは、むき出したのは原子炉格納容器(第2のカベ)の中です。ここで水蒸気が溶解した燃料ロッドと反応して水素を発生させてしまいました。水素が第2と第3のカベの間に充満し、爆発。原子炉建屋(第3のカベ)が吹っ飛んでしまいました。
溶解したため、窒素16以外の放射能物質が蒸気に混じってしまい、大気に逃すしかなくなったのですが...現在、この量は微小であり、最大値は一人当たり安全に受けられると考えられている1/3くらいの放射能です。実際の放射能物質が入っている燃料ロッドは外気には触れていません。
海水を注入した時点で原発3号機の状況は安定すると思います。専門家や、政府、東電の人達がこういう事が言えないのは、後々もし問題になったら責任を負わなければならないからかと....
現時点で一番こわいのは原発のほうではなく、余震だと思います。プレートに歪みが残っているため、M9の震源から400キロ南、東京の沖合でM7の地震が起きる可能性がかなりあります。どう算出したのかはわからないけども、水曜日まで70%の確率というリポートもあります。日が経てば、経つほど、その確率は少なくなりますが、今はまだ危険な状態です。
どうか関東の皆さん、水、保存食、毛布、懐中電灯などを用意して、3、4日中は夜寝るときもカバーになるものの下で寝て下さい..。
一部ソース:
http://blogs.nature.com/news/thegreatbeyond/2011/03/fukushima_crisis_anatomy_of_a.html
http://www.nei.org/newsandevents/information-on-the-japanese-earthquake-and-reactors-in-that-region/
http://www.nature.com/news/2011/110311/full/news.2011.156.html
http://www.world-nuclear-news.org/RS_Venting_at_Fukushima_Daiichi_3_1303111.html
https://morgsatlarge.wordpress.com/2011/03/13/why-i-am-not-worried-about-japans-nuclear-reactors/
ニュースなどで色々と流れているので書きます。長文でごめんなさい。
ニュースでは色々な情報が混乱して流れています。複数の災害に襲われたため、しょうがないことなのかもしれせん。
原発のほうは現時点ではコントロールできていると思います。福島の原発はM8.2まで耐えられる設計だったそうです。震源地ではなかったといえ、M9でも構造的破損はありませんでした。地震時、ウラニウムの核分裂も緊急ストップしました。ですがウラニウムの副産物は分裂を続け、熱を発生させます。これらは徐々に落ち着きます。落ち着くまで冷却が必要なのですが、地震後も緊急時の冷却システムは作動していました。しかし、津波、諸処の事情により水の供給がストップ。
ここで原子炉内の圧力が徐々にあがりはじめました。福島の沸騰水型原子炉(大きな蒸気タービン)では燃料である酸化ウラニウム(ペレット-3000度まで耐えられる)は3重構造で囲られているそうです。原子炉圧力容器に入っている装填ロッド(2200度まで溶解しない)、原子炉格納容器(第2のカベ)、と原子炉建屋(第3のカベ)。
ベレットと、燃料管をカベと考えれば5重の構造となります:
余談ですが、チェルノブイリは第2の壁がないむき出した構造でした。メディアはチェルノブイリの映像を頻繁に流していますが、構造的にも、耐久をとっても、状況も全て違います。
冷やしている水の供給がストップしたことによって、第2のカベ内の圧力があがります。この圧力を抜くために蒸気を外部に逃しました。ここで逃す蒸気に含まれている放射性物質は窒素です...が、窒素16はものの数秒で無害なものになります。ですから大気に逃しても問題ありません。
最大の山場だったのは、通常水に浸っている燃料ロッド(ウラニウムがはいっている)が水の蒸発により剥き出しになり、程度がわかりませんが、一部溶解してしまったことです。只、ここで強調したいのは、むき出したのは原子炉格納容器(第2のカベ)の中です。ここで水蒸気が溶解した燃料ロッドと反応して水素を発生させてしまいました。水素が第2と第3のカベの間に充満し、爆発。原子炉建屋(第3のカベ)が吹っ飛んでしまいました。
溶解したため、窒素16以外の放射能物質が蒸気に混じってしまい、大気に逃すしかなくなったのですが...現在、この量は微小であり、最大値は一人当たり安全に受けられると考えられている1/3くらいの放射能です。実際の放射能物質が入っている燃料ロッドは外気には触れていません。
海水を注入した時点で原発3号機の状況は安定すると思います。専門家や、政府、東電の人達がこういう事が言えないのは、後々もし問題になったら責任を負わなければならないからかと....
現時点で一番こわいのは原発のほうではなく、余震だと思います。プレートに歪みが残っているため、M9の震源から400キロ南、東京の沖合でM7の地震が起きる可能性がかなりあります。どう算出したのかはわからないけども、水曜日まで70%の確率というリポートもあります。日が経てば、経つほど、その確率は少なくなりますが、今はまだ危険な状態です。
どうか関東の皆さん、水、保存食、毛布、懐中電灯などを用意して、3、4日中は夜寝るときもカバーになるものの下で寝て下さい..。
一部ソース:
http://blogs.nature.com/news/thegreatbeyond/2011/03/fukushima_crisis_anatomy_of_a.html
http://www.nei.org/newsandevents/information-on-the-japanese-earthquake-and-reactors-in-that-region/
http://www.nature.com/news/2011/110311/full/news.2011.156.html
http://www.world-nuclear-news.org/RS_Venting_at_Fukushima_Daiichi_3_1303111.html
https://morgsatlarge.wordpress.com/2011/03/13/why-i-am-not-worried-about-japans-nuclear-reactors/
3 件のコメント:
栗之心さん、ごぶさたしてます。
僕は別の所で原子力発電所の耐震設計は震度6以下だと聞きました。興味があったら下記URLを覗いてみてください。
原発、緊急情報(1)
http://takedanet.com/2011/03/post_b3c2.html
Youtube音声版_原発緊急提言05までありました。
■武田邦彦教授より<原発緊急提言01 >「はじめに~水素爆発」
http://www.youtube.com/watch?v=xcREr-h7Co0
Hey
栗之心殿
貴君の文面にコメントする程の知識をまだ持ち合わせておりませんが、パニックを終息させる方向の投稿、共感します。 今日久しぶりに夜の国内を飛びました、以上に強いジェット気流、寒気の移流、高視程の日本列島、上空はほんとに穏やかで綺麗な日本列島でした。(被災地以外は。) 日本はまだまだ滅びるまい、あたりまえだけど、まだ決して今、海外から評価されているほどの冷静さと秩序を持っているわけじゃないと思います。 ほんとの危機管理がこれから問われると思います。
Diさん、Jiroさん
お二人のご家族、友人が無事であったことを祈るばかりです。
Diさん、分かりやすいサイトの情報ありがとうございます。でも、原発の問題は地震ではなく、津波だったそうです。ジェネレーターが津波にさらわれたか、水によってなのかははっきりと分かりませんが、ダメになったそうです。
Jiroさん、上空から被災地をみるのは物凄くショッキングなことだと思います...想像しただけでも、身震いします。海外のメディアは物凄くヒステリックになっています...その点、僕はNHKを見直しました。
日本は大変ですね...何かできないかと研究所でもFacebookでも募金を始めました。生まれて初めてです..募金などを集めたいと思ったのは...。
ここの人達は目を潤ませながら、募金をおいていってくれます。
無事に余震・原発の危機が終わったとしても、後処理も、経済も、原発の有無についても、これからが正念場ですね...本当に想像もつきません。
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