2011年4月15日金曜日

我らのキャプテン

「写真撮って!」という声が聞こえて、振り返ると、
我らウィンドバレーセーリングスクールの船長が、いろは丸の竜馬の顔の穴からニコニコしていました。

ドン引きしそうになりました。

海の潮も、ひいたかも。

我ら船長、今日も健在。


2011年4月14日木曜日

坂本竜馬vs紀州藩 非はどちらに?

瀬戸内海クルーズ、帰りの航路で立ち寄った鞆の浦の『いろは丸博物館』
瀬戸内海のこの近くで、坂本竜馬がキャプテンをつとめる『いろは丸』が紀州藩の明光丸と衝突、沈没しました。

20メートルもの海底に沈んだいろは丸には、ミニエー400丁の他、銃火器や金塊などを大量に積んでいたとされ、今も、この海底から、銃のゲキ鉄ひとつでも見つかれば、億はくだらないという、一攫千金、夢の海底なのです。

ところが、一攫千金に目がくらむ私をよそに、みんなが夢中になっていたのは、『いろは丸と明光丸、どちらに非があるのか?』ということ。 さすがウィンドバレーセーラー。(勉強熱心)

衝突は、どうして起きたのか?そして、その時代の万国公法(航行国際法)では、どのように裁いたのか?日本で最初の海難事故裁判となった、その事故の真相は?

結局、多額の賠償金を手にした竜馬側ですが、実は、竜馬側のほうに非があるという人もいます。また、いろは丸は、本当に多額の賠償金に見合うだけの荷を積んでいたのか?(今なお、銃の欠片も金塊も見つかっていません) 実は、積み荷は砂糖だったという人も。

それが本当だったら、日本史上最大の詐欺事件。火曜サスペンス劇場なのです。











































2011年4月9日土曜日

原発-4月7日の時点

下記に記載することは僕の、現時点で、個人的に消化した情報を述べたものです。セーリングとも、ウィンドバレーとも関係はありません。

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現在、気になっているのは1号機です。昨日から原子炉内に窒素がいれられています。これは中の水素(酸素に触れると爆発を起こす)の濃度をさげるためですが、水素は核燃料が十分に冷却されていないときに発生します(燃料露出または多大な放射能により発生)。これは何を意味するかというと、1号機の冷却が十分でない可能性があります。海水の塩が固まり、水が十分まわっていないのか、どこから水が漏れているのかはわかりません。ここは政府なり東電なりが、もっと情報について言及すべきだと感じます。状況が把握できないのが現状ならば、それはそれで言わなければダメです。1号機は事故後から妙です。原子炉内の圧力が一番最初にさがったのも1号機でした。


海水
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大量に放射能汚染されていたトレンチ(原発横にある)に溜まっている水を貯水庫に移すため、時期がたっている古い方の低放射能レベルの水を大量に海に流しました。これはやるならやるでダメージを最小限に抑えるためにもっと早くやるべきだと個人的に感じました。

昨日になってトレンチから流れている高い放射性の水も流れは止まりました。

放射能汚染された水に含まれている、ヨウ素131などは、半減期が8日と比較的みじかく(無害になる時間)、数週間、1−2ヶ月たてば比較的無害なものになります。ただセシウム137は半減期が30年などで長い事、放射能を発します。これら放射性の水の影響は海に拡散するので、直接的被害は大丈夫です。しかしながら福島近海の海洋生物などはモニタリングが必要にはなります。また回遊魚については正直わからないのが現状です。確実に言えるのは魚が放射能物質を取り込むまでには時間がかかり、上記のとおりヨウ素131などは取り込まれても比較的はやく無害になりますが、セシウム137は取り込まれればもっと長く魚の中に残ります。ちなみにチェルノブイリなどでは放射性物質を取り込んだ渡り鳥が世界中で認められましたが、これらは食物連鎖には入りこみませんでした。回遊魚の場合は連鎖に入りやすいかもしれませんが、現時点での海水の放射能レベルならば大丈夫だと思われます。回遊魚については事故後、世界中でモニタリングがされることは確実なので、状況はもっとはっきりすると思います。

現時点で重要なのは徹底的に放射能レベルをモニタリングすることです。

日本にいる人達が放射能を発する食べ物を大量に摂取して癌になるとかいう心配はありません。これは早い時期から既にモニタリングされていて、直接、汚染物が食品に入り込まれないようにしているからです。安全規定は十分なレベルなので、例え、この安全網を抜けて、多少の放射性物質が食品に取り込まれても大丈夫だと思われます。前にも書きましたが、これ一つをとってもチェルノブイリとは異なります。チェルノブイリではこのような安全網を敷きませんでした。実際に影響を受けた子供たちは7000人くらいとされていますが、その多くはヨウ素131を大量に含んだミルクを飲み続けたからです。ちなみにグリーンピースなどが出している数字は無視してください。彼らが使っている数値はなんの根拠もないものです。

その一方で風評被害は多大なもので、想像がつきません。例えば世界各国で日本食品の輸入規制が既にかかっています。これだけではなく日本製品=放射能物質という図式は長いこと拭えません。それに福島原発一連の事故(事故処理から、安全網、避難民の保証)に対してかかる経費はとんでもないものです。 そして現場では多くの人が長期にわたる困難な作業、放射能をあびながら保存食などを食べ、雑魚寝で頑張っています。これらの人々は今後、浴びた放射能を計算すると現場復帰できず、職無しになる可能性もあります。また原発が立つ大地をきれいにするのも十年単位での作業です。現地の人は故郷を失った形になります。


原発
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こうなるともっともな質問ですが、誰かを責めたくなるのが人間です。
天災が悪かったのか?原発か?東電か?などなど

原発は危険なものです。「原発が最高のエネルギーソース」だと答える原発技術者はいないと思います。そして地震国である日本に必要な技術であるのかなどという議論ももっともです。日本に55基も原発が必要なのか?という疑問(グーグルマップ)。それに政治家と電気会社の癒着、そもそも原発技術というのはアメリカの技術(特許の多くはGEやWestinghouse)ですから、原発建造の背後にアメリカの影が見えるのも事実です。このテーマは色々な面で議論し、次への日本のエネルギー革命、地理にあったエネルギー供給、に繋げていかなければなりません。しかしながら、このテーマの前に本当の問題点が埋もれるのだけはダメです。

この福島原発の事故は十分に防ぐ事ができるものでした。原発は地震ではダメージを受けませんでした...受けたと推測する人もいますが、本当の問題は津波でした。皆さんご存知のとおり津波により原発の電源系統(ジェネレーターがダメになった)が機能しなくなり、幾重にあったバックアップが機能せず。唯一持ちこたえたのがバッテリーでしたが、充電が無くなった時点でアウト。

なぜそうなったか?原発は5.7メートルの津波を想定されて作られたものだからです。福島原発に押し寄せた波は10メートルを大きく上回ったそうです。これはおかしい…つい7、8年前にスマトラ沖地震でどれだけ津波の威力があるか世界中が見せつけられたばかりです。最低限の安全基準になるべき範囲です。巨大津波に備え、原発みたいな施設を強化していなかったというのは過失どころか、大犯罪だと思います。

そもそも、福島の原発は60年代のテクノロジーで建築されたものです。考えてみてください、50年でどれだけ周りのテクノロジーが進歩しました?

東電や電気会社みたいなモノポリー的な企業に安全性、規制をかけるのは政府の役割です。いらない高速道路や、いらない飛行場(全都道府県に一つと名目した...)を作り続ける税金がありながら...原発に最低限な安全性を保たせていなかったと考えると、これは許されることではありません。

強調しますが、この福島原発の事故は防げなかったのではなくて、防げるべき、いや、防ぐべき事故だったんです。

今後のクリーンエネルギーに関しての自分の意見は、長くなるので書きませんが、一つ言えるのは原発を維持するならば最新の技術を投入し、安全性を最高の物に保たなければダメです。しかしそうなると本当に安価なエネルギー供給源なのかという話になります。

本当の意味でリサイクルが可能なのは太陽発電だけだと見解を示す学者もいます。日本はこの面でも、色々な企業が素晴らしい技術をもっていますが、しかし、その技術が宙に浮いているのが現状です。政府が率先して誘導しなければ技術革命は難しいものだと思います。アメリカと日本の大きな違いは、アメリカでは政府が企業を牽引します、日本は逆です。オバマ政権に変わってからアメリカはクリーンエネルギー(原発も含みますが...)に力をいれています。誠に歯がゆい現状であります。

2011年4月3日日曜日

鍋でご飯を炊く方法

電源があまり取れないクルージングでは、ガスを利用して、鍋でお米を炊くことがよくあります。

そこで、鍋でご飯を炊く場合、「はじめチョロチョロ、中パッパッ、赤子泣いても蓋とるな」という、昔の言い伝えを参考にしている人が多いのですが、実は、間違った認識をしている人が多いのです。


「はじめチョロチョロ」という表現を、「弱火でチョロチョロ」と思っている人がいますが、それは大きな間違い!

「はじめチョロチョロ」は、釜で炊いていた昔、直火が安定するまでの間が、米の吸水時間でした。要するに、昔は、火熾し作業があったので、その間に米の吸水をさせていて、たまたま、そのときに、釜の底に火があたってチョロチョロとしていたのです。だから、最初は弱火で炊くということではありません。

「中パッパッ」は、一気に強火で炊くこと。米は、水が沸騰する状態の中で、米を泳がせる必要があります。泳がせることで、全体的に熱が通るようにします。

「赤子泣いても蓋とるな」は、余熱を逃がさず蒸らすこと。実は、米の芯に熱が通るのは、蒸らしている間なのです。なので、蒸らし時間をしっかりとりましょう。


正しい鍋炊飯の仕方は、

米と水の関係 新米は、1:1 古米は、1:1.2

②充分に吸水 30分ほど

③強火でいっきに沸騰 米を泳がせる (沸騰して泡がでたら火を中火にし、5分ほど。強火を続けると、下ばかりが焦げます)

④火を止めて蒸らす 10分以上

(米の量が多く、下が柔らかく、上が固そうな場合は、蒸らす前にさっと蓋を開けて、ざっくりと上と下をひっくり返すように混ぜてしまいます。そのあと、じっくりと蒸らし時間をとれば、全体的に、芯に熱が通ります)

⑤おこげを作りたい場合は、蒸らした後に、もう一度火にかけましょう。焦げた匂いがするまで、強火です。(最初から強火で炊いて焦げてしまうと、鍋にこびり付いてしまいます。早く水が蒸発してしまって、上のお米に芯が残ってしまう原因にもなります)


ですから、現代においては、「はじめ浸け浸け(つけつけ)、中パッパッ(強火)、泡々見たら、ちょっと弱め、火を止めたら、(さっと開けて、ざっくり混ぜて)、むっし蒸し~」ですね~。

クルーズでの、鍋炊飯の参考にしてください。美味しいご飯を食べよう!

2011年4月2日土曜日

最近のデジタルの力

アイパッドでのデジタルナビゲーションの講習を兼ねた今回の沖縄クルーズ。
12回のカムアバウトを記録したアイパッド画面。(スポット画面も添付)
オンタイムで航跡が分かるのは、スバラシイですね!今回のデジタル講習では、みんな、「おぉぉ~」と感心の嵐。最近のデジタルは進んでますね~。