カナダを本部とする日本語ヨットスクール、ウィンドバレーセーリングスクールの生徒、卒業生たちが主体となって投稿するブログです。お気軽にご参加ください。
2008年8月31日日曜日
2008年8月25日月曜日
ボブ船長のパンケーキ
だって、ちょっと前までは、朝食といえば、夕飯の残りのご飯に、同じく夕飯の残りものを入れ、その後に、ボブ船長の目に写ったものを全て鍋に入れて、目の前にある調味料を全部入れて、得体の知れない雑炊が、ボブ・ブレック・ファーストだったんですよ。これが、偶然にも美味しくて、生徒さんたちから、「奇跡の朝食」と言われていたのですが、最近のボブ船長は、軽量カップで、ちゃんと分量を量って、お玉ですくって、丁寧にパンケーキを裏返したりして、とってもカワイイ、ボブ船長。
ブルーベリーを入れた、夏季限定ボブスペシャルパンケーキは、みんなから大絶賛。本当に、美味しいです。でも、あまり美味しいと言わないほうがいいですよ。そんなこと言ったら、ボブ船長ニコニコ顔で、毎朝、パンケーキになっちゃいますから。
関西弁クルーズ
ほんまでっか?そーでっか?ほな、ヘルムもちましょか~?
一緒に船に乗った私までも、関西弁がうつってしまって、風がありまへんがな~、あきまへんね~。なんて言ってしまうしだいで・・・。
今回のボブ船長の生徒さんたちは、学校の先生方。先生が生徒の立場になって。ん~いいですね~。先生方は、とっても真面目。信じられないくらい真面目。
(でも私は、真面目だけは、うつりませんね~。私が、もともと真面目だからでしょうか?ほんまに)
ところで今回は、ボブ船長の、とてもいいお話が聞けましたよ。というのはですね・・・、
『セーリングクルーズの中には、学校では、机の上でしか習わなかったことの、実践がたくさんある』と、ボブ船長。
それは、セーリングクルーズをしていると、数学や物理、生物、英語に、その土地の歴史といったことが、たくさん隠れていて、ふとした瞬間に、「昔学校で勉強したことは、これやったんや~」と思うことが多いのです。
私も、かつてセーリングをはじめたばかりのときは、「あぁ・・・、もっと勉強しておけばよかった・・・」と後悔するばかり・・・。セールボートが揚力で走っているとは、驚きましたね。べ、ベクトル・・・、なんやったっけ?という感じで、VHFラジオの勉強ときたら、「ヘルプ・ミー」しか言えまへんでしたがな・・・。
確かに、セーリングクルーズは、知識と技術と、それを使う知恵、その他に、コミュニケーションの大切さやら、マナーやら、環境、道徳など、良いとこばかり。本当に、学校が船だったらいいのにね。
写真は、ジョージア海峡の真ん中を、ゆらゆらと浮いている漂流物の上に、アザラシが昼寝をしていました。写真を撮ったら、起こしてしまいましたけど。ほんま、すんまへん。
ところで、明日から東京に行かなければならないのに、関西弁が直りまへん・・・どないしょ~。
いよいよ古希クルーズ始まりですね。
いよいよ、ヨシさんとボブ船長が、ず~っと楽しみにしていた、プリンセス・ルィーザ・インレットへの古希クルーズ(70歳記念クルーズ)が始まりますね。
ヨシさんとボブ船長二人で船の回航に出たところを、イングリッシュベイから、お見送りしました。
バンクーバーは、ちょっと天気が崩れていて、レーダーを見ると、深い雲が覆っていて、風も強そうなので、回航中の二人がちょっと心配ですが、ヨシさんも、今では経験豊富なセーラーという感じですし、ボブさんにとっては、雨が降っても、この風では追い風、順風満帆で進んでいるのではないでしょうか。
風は、南西風、古希クルーズには、雲がすっきりと抜けてくれるでしょう。
ところで、今回の古希クルーズには、お揃いのTシャツ、トレーナーをみんなで着るそうで、セーリングメンバー「チーム古希」と言った感じです。高校の同級生ばかりということですが、いつまでも仲良くて、いいですね。70歳記念にとどまらず、71、72、73と、いつまでも元気で、クルーズに来てくださいね。
この天気、早く晴れるといいね。てるてる坊主!!!
2008年8月24日日曜日
カンガルージョージ君
本当は、ホームシックになって、オーストラリアを必死に目指しているのかもしれませんね。・・・としたら、バンクーバー空港に現れるかもしれません。
ということで、カナダで行方不明になっている、カンガルーのジョージ君に懸賞金が賭けられました。
早く見つかるといいね。
※写真は、ジョージ君の私の勝手なイメージです。本物ではありません。
2008年8月17日日曜日
あの船は、今。
その日、VHFウエザーでは、強風(ゲール)注意報は出ていませんでした。ちなみに、25ノットの風は、経験のあるセーラーにとっては強風ではありません。フォールスクリークの狭いチャンネルの中で、彼らの前方から漁船がやってきました。友人は航行ルールに従って、彼らとポートサイドを見合わせる位置をとったの ですが、漁船がフラフラと進路を変えはじめたのです。なにやら他のことに気を取られているような動きで、左右にバウを振りながら、まるで酔っ払いの千鳥足。何度 か、バウ同士が向かい合う形になり、危険を察した友人は、大きく船体をスターボード側に切って漁船を避けました。そのときに、漁船に追い詰められるように 岸に寄せられてしまったのです。そんな、非常識な漁船を回避したとたん、危険を避けるためにエンジンを無理に回転させてしまったことが原因なのか?、エンジンが突然止まってしまい、運悪く、風下だったことから、あっというまに岸に激突してしまったのです。それが、本来のいきさつでした。
けれど、その後が問題だったのです。
座礁した場所が、コーストガードの目と鼻の先ですから、すぐにもコーストガードはやってきました。ところが、駆けつけたところで、コーストガードのゾディアックが暗岸に挟まってしまって、彼らもスタックしてしまったのです。(725ホースパワーのゾディアックです。信じられません・・・)自分達も座礁して焦ったコーストガードは、次に「ビッグ・ガン」と彼 らが呼ぶホバークラフトを要請しました。それは40分かけてリッチモンドから走ってきました。大きなファンで海水を巻き上げながら、救出作業をしようとするが、彼らはなんと、投げるためのロープを海に落としてしまったり、海に飛び込んだ船員が溺れかけたりと、すったもんだするばかり。(信じられない・・・)その うち、潮がだんだんと引き始め、身動きがとれなくなってしまったのです。
ただ一つ、友人のミステイクを指摘するならば、出航前にメインセールのカバーを外していないことです。カナディアンのなかには、セールカバーをつけたまま海に出ている人が多くいます。(必ず、海に出るときは、いつでもセールを出せるようにしなければなりませんね。ちなみに友人は、ISPA受講者ではありません。(ISPAは新しい団体ですので) ISPAでは、ベンドオンの大切さを口酸っぱく言っていますね。) エンジンが止まった瞬間、友人はすぐにジブをあげましたが、不運にも、すでにセーリングできるスペースがありませんでした。狭いフォールスクリークの水路は、船の往来がもっとも多い場所です。気をつけましょう。
ということで、久しぶりにこの船の近況を見に行ってきました。あれから友人は、コツコツと船を自分で直していて、今では修理するのを楽しんでいます。驚いたことに、雨や雪避けのための小屋も全て自分で建てたのですよ。普通だったら、修理屋に出すか、新しい船に買い変えるでしょうね。ここまでできるセーラーは、なかなかいませんよ。なんでも自分で作ってしまうカナディアンらしいですね。尊敬です。友人として誇りですね。
ちなみに彼らのセーラードッグ、コッカースパニエルは、更に肥満になって、セーリングできる日を待っています。
2008年8月15日金曜日
ランドクルーズ
ところで、Jiro様の書き込みで山火事のことが書かれていますが、山火事は、カナダでも深刻な問題です。いろんな場所でキャンプファイヤーが禁止されていますね。キャンプをするときは、気をつけなければなりません。ところが最近は、山火事よりも大きな問題がカナダの森林を襲っています。パインビートルという虫が、カナダの木を枯らし始めているのです。その被害といったら、山火事どころではありません。カナダの内陸や北の方へ行くと、森はすでに緑をなしておらず、まっ茶色になっているところが多いです。写真のように立派な木が、あっという間に死んでしまいます。これも、冬が暖かくなったせいで、虫が冬に死なずに越冬し、数を増やし続けているせいなのです。
この木を切り倒すと、樹の中が青色に染まっています。カナダ政府としては、この枯れ木に対して、なす術がなかったのですが、最近、日本の企業が、青く染まった模様に目をつけて買い付けているという話しです。青い模様の入った家具を作るのだそうですよ。
ナゾの水中生物、オゴポコもいますよ。ちなみに、オゴポコは、ボブ船長に似ています。
2008年8月14日木曜日
2008年8月11日月曜日
クルージングの楽しみ
ある男性アメリカンセーラーが、クルーズに出ると、缶詰めばかりの食生活になると言っていました。
一方、日本の男性セーラーはというと、カップラーメンばかり食べていると聞きました。
でも、クルーズの楽しみの一つは、ギャレーでの料理です!!!
やっぱり、クルーズ中は、美味しいものを食べなくちゃね。ちなみにアメリカやカナダのクルーズラーンで出る食事は、毎日サンドウィッチか、ホットドッグかスパゲッティー(缶)だそうです。
でも、ボブ船長のクルーズは、毎日美味しいものを食べてますよ。今回も豪勢に焼肉!!!みんな、肉の争奪戦になりました。
クルーズ中の夜の過ごし方も、人それぞれの楽しみ方があります。
夜、遅くまで酒を飲み交わし、語り合うも良し、満天の星空を眺めるも良し。勉強の予習復習をするも良し。
今回は、ボブ探検隊長と一緒に子供たちと、真っ暗な入り江にテンダーで漕ぎ出して、夜光虫を見に行きました。(本当はボブ探検隊長は「寒いからイヤだ~」とぐずりましたが・・・)
真っ暗な闇のなかで見る夜光虫は、とっても綺麗でした。すごく発光するので、北極のオーロラに肩を並べるほどの美しさ。とっても感動しました。
ところで、写真は、キッズセーラーのシゲル君が、レーザーポインターで、たった3秒、カメラのシャッターを開いた瞬間に書いた名前です。よく書けているので、写真を載せちゃいました。
彼は、このクルーズに、自前のラジオペンチやプライヤーやレーザーポインターなど持ってきていて、重いのにわざわざ日本から自前の物を持ってくるのですから、「男の子だな~」なんて思いました。ボブ船長のご幼少の頃も、きっと、こんな感じだったのではないでしょうか?
ちなみに、シゲル君のレーザーポインターを見たボブ船長は、次の日、さっそく、ソルトスプリングアイランドのツールショップで、レーザーポインターを購入して、ニコニコしていました。
ボブさんのようになりたいと言っていたシゲル君、いいセーラーになってね。
クルーズ中に、エンジントラブル!!!
クルージング中、トラブルが発生!!!
スターボードサイドの暗岸を避けながら機走しているときに、船内にいたボブ船長がいきなり顔を出して、「エンジンがガス漏れしているから、エンジンを切って、セールで走って」と言う。(2リットルくらい漏れていたらしい。)
「えぇぇぇ~~~~?!」
急いでセールを上げて、必死で風をつかまえようとするけれど、風がまったくない。
潮が、どんどん船を暗岸へと寄せて、デプスの数字が減っていく。
「やばい、やばい!!!」
ということで、急遽、テンダーにアウトボードエンジンを取り付け、そのテンダーをスターボードサイドに平行に括りつけ、近くのアンカレッジへ急行。
写真は、旦那様がテンダーのアウトボードエンジンを、奥様がボートのステアリングをして、ゆっくりと向かいます。
船内でエンジンを修理しているボブ船長を、子供がハッチからお見守り。
アンカリングする場所についたら、勿論、エンジンを使わずにセーリングでアンカリング。
セーリングで、風上に上り、アンカーを落とすところで、インアイアンに入れて、アンカーを落とす。ゆっくりと風に押させてアンカーをかけ、セールに風を入れてバックして、更に強くアンカーがかかるようにする。この手順は、緊急時のために覚えておいたほうが良さそうですね。
(ちなみに、私の説明では足りないと思いますので、是非、ボブ先生にお尋ねください。)
写真は、セールに風を手で引いて入れているところ。
エンジントラブルのために、急遽、アンカリングしたモンタギューハーバーの裏のビーチ。思いもかけず、とても綺麗な夕日を見ることができました。エンジンもボブ船長が直して一件落着。
原因に関する詳細など興味がある方は、後ほど、ボブ先生にお尋ねください。