2012年4月21日土曜日

MOB 回答


まず、シンプルな質問から回答。
ヒーブツー完成後のスピードは1~1.5ノット程度。
MOBの風上に船をヒーブツーで止めたときにはこのスピードになっていなければなりません。充分スピードを落とせないとMOBがロープなどに捕まっていることが難しくなります。

ISPAのMOBマニューバの基本、それはMOBから出来るだけ離れないという点にあります。
よく使われているフィギュアエイトターンはこの点に問題があります。

理想的には図の<A>のポイントで船をヒーブツー完成状態にすれば良いわけですが、経験の少ないヘルムスマンでも行うには<青のコース> MOBのすぐそばの風下(即ちMOBのすぐそば・離れない)を通り、スターンがMOBを通過した瞬間にヒーブツーすればポイント<A>でヒーブツーの状態となります。

クロースホールドからこれを実現するには幾つかの問題点が発生します。
1.<赤・実線>MOBから離れたくないので出来るだけ近くを通過、通過した瞬間にヒーブツーすると図のように必ず風上に行き過ぎ(B地点)、オーバーシュートしてしまいます。

2.理想的には<A>の延長線上でヒーブツーするようにクロースホールドで近づき、かつ、X,Y両方向のMOBからの距離を少なくするのですが・・・例えば、<赤・破線1>、この判断がなかなか難しく、かつこの図でもわかるように理想的な<赤・破線1>で近づいたとしてもビームリーチコース<青・実線>に比べるとMOBから離れています。

3.殆どのケースでは、MOBの風下にいってしまう、即ちMOB回収不可能になるのを恐れて充分風上に行くまで、即ちX,Y両方向でMOBからかなり離れたところでヒーブツーしてしまいます。
ヒーブツーした後、理想としては<A地点>に向かう<青・破線>に早く乗るため<赤・実線矢印>のコースをとり、<青・破線>に沿ってMOBに近づけるのですが・・・
これがなかなか判断できず、<赤・破線矢印>のコースでMOBに近づいてしまいます。
<赤・破線矢印>に乗って近づくということ、それは完全にヒーブツーになっていない状態で近づくということですから、結構なスピードが出たままMOBに近づいてしまうということになります。

「ビームリーチでは横風、横波を受ける」という問題点に関して
海況が悪くてビームリーチで走るのが危険という状況ならば、<ピンク・実線>のクロースホールドでMOBに真っ直ぐ近づき、MOB到達直前にバウを一旦ビームリーチの状態になるように風下に振り、すぐにヒーブツー、そうすると結果は同じ、<A地点>でヒーブツー完了となります。

要はMOBのすぐ風下でビームリーチの角度としてからヒーブツーすれば良いので、比較的経験の薄いヘルムスマンでも簡単にできます。

皆さん、練習しましょう。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

横波横風がきつい場合で、ビームリーチを避けたい場合。MOBのすぐ風下で、ビームリーチの角度に落としてからのヒーブツーですね。

解りました!

風下に振る分、MOBに向うクローズホールドの角度を詰めないといけませんね。