2012年4月22日日曜日

MOB質問・回答

オーバーシュートして風上に上り過ぎた場合の対応。

まず、ヒーブツー完成の後(裏ジブ・メインリリース、ラダー風上一杯)はスピードをコントロールすることはできません。
コントロールできるのはジブを裏ジブとしたまま、ラダーとメインセールのトリムをすることによる、船の方向とスピードです。

風上に上がり過ぎた時、下の図(前回の回答と同じ)のように目標は青の破線に早く乗って<A地点>でヒーブツーを完成します。
理想は、<2>の地点でヒーブツー、MOBに対して風上の上り過ぎたことを即座に判断、すぐに風下に大きく舵を切り、深いブロードリーチで<赤の太い矢印>に沿って移動。
<青の破線>に到達したら<A地点>にヒーブツーの状態で向かう、このとき必要に応じてラダーとメインセールを微調整、<青の破線>に沿って動く。
☆ 注意:ブロードリーチのときにアクシデンタルジャイブに気をつける。

早く<青の破線>に乗らなければならない理由
もし<2>の地点から<A地点>に真っ直ぐ移動してしまうと、<A地点>までは浅いブロードリーチで移動することとなり、かなりスピードが出てしまう。
スピードの出た状態で<A地点>に到達してヒーブツーすると、ラダーが効いて一旦風上に船が動き、かつ、本来のヒーブツーのスピード状態に変わるまでに時間がかかり、MOBを捕まえるのに失敗する可能性が高くなる。

MOBに対して、X軸方向にまだ距離があるうちに<青の破線>に乗ることが大事なのはこの理由によります。必要に応じて<ヒーブツー ⇒ 裏ジブのままブロードリーチ ⇒ ヒーブツーしてMOBとの角度確認>これを繰り返しながら<A地点>にゆっくり向かいます。



1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

なるほど…、メソッドをしっかりとできるようにならなければなりませんね。

MOBを練習すると、風と波との関係がよく分かるので面白いですね。